• 痛みを知らせるだけではない?神経の役割とは!

    2022.10.04

    こんにちは。院長の小島です。
    秋が深まる10月は栗がよく採れる季節。

    食べものとして親しまれる栗は、
    染物の材料としても活躍します。
    なかでもイガの部分を使うと、
    落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

     

    ところで、イガのような尖ったものを触ると、
    チクチクとした刺激を感じますよね?
    このような感覚があるのは、
    皮膚に神経が通っているためです。

    実は、私たちの『歯』にも神経が通っており、
    「むし歯が痛む」のは、
    この『神経』が関係しているのです。

     

     

    ◆むし歯が神経まで達すると…

    むし歯ができた際、
    ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、
    むし歯菌が「歯髄(しずい)」と呼ばれる
    歯の内側の神経組織を攻撃しているためです。

    歯髄まで達するほど大きいむし歯ができてしまうと、
    細菌によって神経が侵されてしまうため、
    「歯髄をすべてとり除く処置」をしなくてはなりません。

     

     

    ◆できれば「神経」はとりたくない…

    神経をとると、当然ながら
    痛みを感じることがなくなります。

    そのため、
    一度「歯髄をとる治療」を経験すると、
    次にむし歯になったときに、小さなむし歯でも
    「痛いからすぐに神経をとってほしい!」
    と考えてしまう方もいらっしゃいます。

    しかし、それは大きな間違いです!

    なぜなら歯髄には、
    「歯に栄養を運ぶ」という、
    とても大切な役割があるためです。

    歯髄をとってしまうと
    本来なら運ばれるはずの栄養が失われるため、
    歯は枯れ木のようにもろくなります。

    そうなってしまえば、
    欠けたり、ひび割れたりするなど、
    確実に寿命が短くなってしまうのです。

     

     

    そう、丈夫で健康な歯でいられるのは、
    歯髄(神経)があるおかげなのです。

     

     

    ◆歯髄(神経)が無くても「むし歯にはなる」!

    歯髄(神経)が無くなると痛みを感じなくなりますが、
    「むし歯にならない」わけではありません!

     

    逆に言えば、歯髄をとってしまうと
    むし歯が進行しても気づくことができず、
    気づいた頃には、もう歯がボロボロに…
    ということも珍しくないのです。

     

     

    ◆歯の寿命を延ばすために大切なこと

    健康で丈夫な歯を残し、
    一生豊かな食生活を送る
    ためには、
    やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

     

    もちろん、どうしても我慢できないほど痛むときや、
    重度のむし歯にはやむを得ず神経をとることを
    ご提案させていただくこともあります。

    しかし、
    「神経をとればすべて解決!」

    …というわけではありません。

     

    むしろ神経をとった歯は、
    むし歯の発見が遅れないように
    定期検診で注意深く
    チェックする必要
    があります。

     

    また、
    「神経の残っている歯」がむし歯になっても、
    定期検診に通っていれば早期発見ができるため、
    神経をとらずに済む可能性が高まります。

     

     

    お口には『むし歯』だけではなく、
    『歯周病』をはじめとした
    自覚のない病気が他にも潜んでいます。

     

    定期検診は、そうした
    「隠れた病気」を見つけ出す
    とても重要な機会です。

    皆さまの歯を守るため、
    ぜひ習慣づけていただければ幸いです!

     

     

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