こんにちは。

豊明市の歯医者、二村台交差点歯科の院長の小島です。

まだまだ暑い日が続きますが、暑さのピークは過ぎたかなという実感があります。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は事故や怪我などによって歯が抜けた場合の対処法をお伝えしたいと思います。

小さなお子様のいらっしゃるご家庭は必見です。

知っておけば、いざというときに慌てず迅速に対応することができ、

お子様の健康を守れますよ。

★☆抜けた歯を守るカギは「歯根膜(しこんまく)」☆★

事故や怪我で抜けてしまった歯を元に戻せるかどうかは

「歯根膜を守れるかどうか」で大きく左右されます。

歯根膜とは、歯の根っこの表面を覆う0.3ミリ程のとても薄い膜のことです。

歯を支える「歯槽骨(しそうこつ)」と、歯の根っこを結び付けている他、

食べ物を噛んだり、歯に強い力が加わったりしたときに、

その衝撃を吸収するクッションの役割も果たしています。

もし、不慮に歯が抜けてしまったとしても、

「歯根膜」が無事なら元の位置に戻せる可能性が高くなります。

しかし、歯根膜は非常にデリケートなため、

扱い方を間違えると、あっという間にダメになってしまいます。

★☆歯根膜が危ない!NG行動☆★

歯が抜けてしまったとき、絶対にやってはいけないことが3つあります。

1つ目が、歯の根っこを持つこと

2つ目が、汚れを取ろうとすること

3つめが、乾燥させること

です。

★☆早めの受診が絶対☆★

抜けてしまった歯を元に戻すには、一刻でも早い受診が必要です。

歯が抜けてしまったら、歯根を下手に触らず、歯を乾燥させずに、

なるべく早く歯科医院に持ってきていただくことが重要です。

持ってくるときは、牛乳につけていただくと尚良いです。

受傷した場所が学校の場合は、歯牙保存液というものがあると思いますので、

その中に入れて下さい。

くれぐれも脱落した歯をしっかり拭いて、ティッシュに包むなどはしないようお願いします。

大切なお子様が怪我をされてしまった時、

パニックになってどうしたらいいかわからなくなることもあるかと思います。

ですが、外傷は結構あります。

何かあった時には、冷静に対応できるように、対処法を知っておいてもらうことが大切かと思います。

備えあれば憂いなし。

万が一のことが起きてしまったときに

このブログが不幸中の幸いとなることを願って、

本日の締めとしたいと思います。