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こんにちは。
豊明市の二村台交差点歯科の院長の小島です。毎年11月14日は、糖尿病を周知させるため、
「世界糖尿病デー」というイベントが、世界各国で開催されています。日本でもこの時期、
シンボルカラーの「ブルー」にちなみ、
全国のさまざまな施設で、
青色にライトアップされます。もし、お出かけの際には
青く照らされた建物がないか
探してみてくださいね。さて、そんな糖尿病ですが、
歯周病と関係が深い病気であるのをご存じですか?あまり知られてはいませんが、実は
歯周病は糖尿病の合併症の1つといわれるほど深い関連性があるのです。歯周病で「血糖値が上がる」ワケ
糖尿病は、
インスリンというホルモンが十分に働かないために、
血液中を流れるブドウ糖(血糖)が
増えてしまう病気です。実は、歯周病が進行すると、
血糖値が上がりやすくなることが
わかっています。歯周病を起こす物質には
インスリンの働きを悪くする性質があり、
それが結果的に、糖尿病の発症や悪化へと
つながってしまうのです。歯周病の治療をすると糖尿病もよくなるってホント!?
「歯周病で血糖値が上がる」のならば、
おのずと浮かぶのは
「歯周病を治療すれば血糖値を下げられるのでは?」
という疑問です。この疑問について
多くの臨床研究を積み重ねた結果、
歯肉の炎症をコントロールできれば、
インスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善されるということが、
報告されています。前述の「歯周病の治療」とは、
患者さん自身で歯磨きによるプラークコントロールをしっかり行い、
歯科医院で炎症の原因となっている歯石等を確実に取り除く(スケーリング)ことです。これらの研究結果を受け、
日本糖尿病学会でも、糖尿病の患者さんに
歯周病の治療と予防のため、歯科への定期的な受診を薦めています。健康診断を受けたら、次は歯科へ
歯周病と糖尿病は
いずれも痛みや自覚症状がなく、
知らず知らずのうちに進行するのが特徴です。「沈黙の病」といわれる
この2つの病気は、
いかに早く見つけて治療につなげるかが、
その後の病状や重症度を大きく左右します。身体とお口の健康を守るためにも、
健康診断で「血糖値」の文字を見たら、
ぜひ、歯周病のことも思い出して、
歯科医院にも足を運んでくださいね!