こんにちは。豊明市にある、二村台交差点歯科の院長の小島です。
松の内を過ぎ、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
暖かい春を待ちわびつつ、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

さて、近年メタボリックシンドロームと歯周病との関連
取り上げられるようになってきました。

メタボリックシンドロームとは、腹囲(お腹周り)が大きいことに加えて、血圧の上昇、空腹時の高血糖、脂質の異常値のうち2つ以上当てはまる状態をいいます。

 

 メタボリックドミノ、という言葉をご存知ですか?

メタボリックドミノ

メタボリックドミノとは、慶應義塾大学内科教授の伊藤裕先生が提唱する考え方で、食生活の乱れや運動不足、睡眠トラブル、過度なストレスといった生活習慣により健康が損なわれると、時間の経過とともに次の悪い状態を引き起こし、重篤な病気にまでつながることをドミノ倒しに例えたものです。
中でも歯周病やむし歯は、上の図をご覧の通り、このメタボリックドミノの中でも最も上流の段階に位置しているのですが、30代以降の日本人の80パーセントが歯周病であるとすら言われています。

「まだ痛くも痒くもないないし、大丈夫。」
と思っている歯周病やむし歯の状態であったとしても、それは病気のスタート地点。

その先に位置する生活習慣病が発病してメタボリック・ドミノの最初の1枚が
倒れてしまうと、その流れを途中でストップさせるのは難しくなります。

 

 お口はからだの入り口です。

歯周病やむし歯は、全身の組織や臓器に影響を与えると考えられていて、
口腔内細菌によりメタボリックドミノが始まると糖尿病や脳卒中、心不全など疾患のリスクも高まります。

当然のことながら、病気は進行すればするほど時間もお金も奪います。
ゆえに歯周病やむし歯のケア、つまり日常から行う口腔のケアこそが、最も体の健康にとって良いことであるといえるのはご理解いただけるのではないでしょうか。
最初のドミノを倒さないように、お口の健康を守ることが、長寿の秘訣ですよ!