• チョコレートは歯にいい!?

    2024.02.05

    こんにちは。豊明市にある、二村台交差点歯科の院長の小島です。
    今年ももうひと月が過ぎ、鬼も外に退治したところでございます。
    さて、もうすぐバレンタインデーですね。
    今回は、ちょっと嬉しいかもしれない チョコレートのお話です。

    疲れたときやホッと一息入れたいとき、チョコレートはとても美味しいですよね。
    ですが、ここで心配になるのが、むし歯です。
    甘いチョコレートはむし歯の原因、歯の大敵というイメージもありますね。
    ところが、近年の研究において、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、むし歯や歯周病予防に役立つ効果があるということが報告されています。

    カカオポリフェノールの効用
    ・むし歯菌(ミュータンス菌)への抗菌作用
    ・歯周病菌に対する殺菌効果
    ・歯垢をつきにくくする
    ・口臭を防ぐ
    ・口内の浄化

    さらに、 カカオポリフェノールには、上記の効果以外にも身体に期待されるプラスの効果もあります。
    それは、血圧低下や動脈硬化予防、老化防止、精神安定、リラックス、美容作用などです。

    ところで、なぜチョコレートがこれまでむし歯になりやすいと言われていたかというと、それは「砂糖」です。
    根本的には、チョコレートそのものではなく、チョコレートに含まれる砂糖が原因なのですが、甘味料として キシリトールを使っているものもあります。
    キシリトールのチョコレートは値段は少々高くなりますが、むし歯リスクがないのでおすすめです。

    キシリトールの効用
    ・むし歯菌の活動を抑える
    ・歯の再石灰化を促進する
    ・歯を溶かす酸を作らない

    ただし、いくらチョコレートがむし歯予防になるからといって、砂糖の多いチョコレートをたくさん食べていたのでは、むし歯になりやすい口腔内環境を作ってしまいます。
    また、チョコレートとといっても全てが歯に良いと言うわけではないので注意が必要です。
    ミルクチョコレートにはカカオポリフェノールが少なく、ホワイトチョコレートには含まれていません。
    健康のためや、むし歯予防のためにチョコレートを食べるのであれば、甘さ控えめ、砂糖の少ないカカオ含有率が高いもの(カカオ70%以上)を選ぶことをおすすめします。
    そして、食べた後はしっかりと歯を磨くことを忘れないようにしてくださいね!

    この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます