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こんにちは!二村台交差点歯科の院長の小島です。
朝晩の寒さが厳しくなってきた今日この頃、通り過ぎる「石焼いも」の声に、冬の訪れを実感します。
豊明市内の小中学校でも、インフルエンザで学級閉鎖になっているようですので、みなさまも体調に気を付けてお過ごしくださいませ。


さて、今回のテーマは、子どものむし歯予防についてです。
子どものむし歯は誰のせい?~子どものために親が出来ること~
まだ自己管理ができないお子さんのお口の様子は、やはり親御さんが注意深く見なければなりません。
そのため、子どものむし歯は親の責任と言われることが多いです。
しかし、むし歯になってしまったからといって、ご自身を責める必要はありません。
「親の責任」と言われると親が悪いという印象を受けますが、子育てをするうえで避けられないこともあります。
「子どもの歯は抜けるからむし歯になっても大丈夫」というのは間違いです。
むし歯は自然に治ることはありませんし、全身へ悪影響を及ぼします。
お子さんにむし歯ができたら、叱ったりするだけで済ませず、まずはきちんと歯医者に行くことで早期解決を目指すことをおすすめします。
お子さんの歯をむし歯にしないためには
まず、ご両親の予防意識を高めることが大切です。
大人でもキレイに歯を磨くのは難しいことですので、子どもではなおさらです。
まだ自分で口の中をキレイに掃除できないですし、親の生活習慣などから影響を受けて、小さい頃からむし歯があるかないかが決まってしまうのです。
1度むし歯菌に侵入されてしまうと、その後は一生、むし歯菌との攻防戦となります。そうならないように、子どものうちから親御さんがしっかりとむし歯予防をしていくことが大切なのです。
また、「何歳まで気を付ければ良いのか?」ということですが、お子さんによって異なります。
お子さん自身が予防への意識が高まり、積極的に歯磨きをしたり、自身の歯への関心が高まったり、自ら定期検診に行くようになったりなど、自己管理ができるようになれば問題ないでしょう。
大切な歯をむし歯から守る!親が子どものためにできる事5選
可愛い我が子が痛みで苦しむ姿は見たくありませんよね。
子どものむし歯は進行が早く、すぐに悪化してしまいます。
普段からご家庭で取り組める予防策を紹介しますので、是非行ってみてください。
①夜の歯磨きは完璧にする
むし歯菌は就寝中に増殖します。
子どもが自分で歯磨きしたあと、夜は必ず仕上げ磨きをしてあげてください。
子ども用のフロスも使うといいでしょう。
②3歳までは口移しやキスは控える
生まれたばかりの赤ちゃんのお口にむし歯菌はいません。
むし歯菌は唾液を介して親から子へ伝播します。
③食事の時間は守る
食事をすると、お口の中は酸性になります。
ダラダラと物を食べていると、酸性に傾く時間が長くなり、むし歯になりやすくなります。
④食事はよく噛む
むし歯予防のためには、唾液をしっかりと出すことが大切です。
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌を促します。
⑤飲み物に気を付ける
甘い飲み物はむし歯菌の大好物です。
特に寝る前のジュースは厳禁です。
生活習慣を変えることが重要
昔から、お子さんと言えば歯医者さんが苦手なイメージがありますよね。
むし歯になってから突然知らない場所で治療を受けさせることで、余計に怖い思いをさせたり、「痛かった」という印象を残してしまうことにも繋がります。
歯医者さんはむし歯の治療をするだけのところではありません。
「フッ素塗布」「シーラント処置」「歯磨き指導」「歯並びのチェック」などを行うことができます。
いずれもむし歯予防のため、さらには全身の健康のためですので、むし歯がなくても年に3~4回定期的に受診することをおすすめします。
定期的に通っていればむし歯が進行する前に気付くことができますし、万が一むし歯になったとしても、既に歯医者さんに慣れていて、怖いところではないと知っていれば、治療がすごく受けやすくなりますよ。
むし歯菌をできるだけシャットアウトできれば、子どもの将来の歯のトラブルを減らせます。また、むし歯がなくても小さな頃から歯医者さんを受診することは、大きなメリットがあります。
スタッフや空間に慣れておいてもらうことで、お子さんの意識が変わるきっかけにもなるはずです。
乳歯が生えてきたら、歯医者さんデビューしてみてください。
さいごに
今まで知らなくて実践できていなかったなら、知った日から実践していけばいいのです。
大人の予防歯科が段々と当たり前になりつつありますが、子どものむし歯予防を後回しにしていませんか?
むし歯を作らせないよう、時には厳しくしつけることは子どもに対する愛情だと私達は考えます。
30年後に感謝される子育てをしませんか?

