• 親知らずが生えてきたら抜かなきゃダメ?

    2023.04.05

     

    こんにちは。院長の小島です。
    桜も咲き、草木も地面から顔を出すこの季節、
    すっかり春めいてまいりましたね。

    さて、植物が芽吹くように、
    「気付くと顔を出している」ものが、
    皆さまのお口の中にも存在します。
    その存在とは「親知らず」です。

    今回は、あまりよく知られていない
    親知らずの正体や、
    「もし生えてきたら抜かなくてはいけないのか」
    という疑問についてお答えしたいと思います。

     

     

    ◆そもそも、「親知らず」とは

    親知らずとは、
    10代後半から20代後半に生えてくる永久歯です。

    前歯から数えて8番目に位置する、
    歯列のなかで一番奥に生えてくる歯で、
    正式名称は
    「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)といいます。

    他にも、「智歯」「知恵歯」など、
    さまざまな呼び方がありますが、
    おそらく皆さんが最も聞き馴染みがある名前は、
    「親知らず」ではないでしょうか。

    この「親知らず」という名前の由来は諸説ありますが、
    一説によると、昔は現代よりも寿命が短かったため、
    この歯が生えるころには親が亡くなっていることが多く、
    そこから「親知らず」と呼ばれるようになったそうです。

    そんな親知らずが生えてくるときは、
    上あご・下あごの左右に2本ずつで、
    合計で4本生えることがあります。

    しかし、4本とも必ず生えてくるとは限りません。

    「もともと親知らずがない」という方もいれば、
    「歯ぐきの中に埋まったまま生えてこない」
    という方もいて、
    歯ぐきから顔を出す本数には個人差があります。

     

     

    ◆親知らずが生えてきたら抜くべき?

    親知らずが生えてくる際、スペースが足りず、
    まっすぐ生えてこないこともしばしばあります。

    「斜めに傾いた親知らず」や、
    「一部だけ顔を出している親知らず」
    汚れが溜まりやすいため、
    むし歯や歯周病のリスクが高くなるほか、
    「智歯周囲炎(ちししゅういえん)という
    炎症を起こしやすくなります。

    また、斜めに生えてきた親知らずは、
    歯並びを悪くする可能性もあります。

     

    このように、周囲の歯や、
    歯ぐきなどの歯周組織
    悪影響を及ぼしている場合は、
    親知らずの抜歯をおすすめいたします。

     

     

    ◆無理に抜く必要はありません

    しかし、正常に生えており、
    皆さまの健康に悪影響を及ぼさない場合
    無理に抜歯をする必要はありません。

    ただし、親知らずは歯ブラシが届きにくいため、
    むし歯や歯周病にならないよう、
    しっかりケアをする必要があります。

     

    生え方によっては、『タフトブラシ』
    『デンタルフロス』などの
    補助的清掃用具を使っていただくのがおすすめです。

     

    正しい歯みがきの方法や、
    補助的清掃用具の使い方などは、
    私たちが皆さんに指導することもできますので、
    ぜひご相談ください。

     

    また、親知らずが骨の中に埋まったままで、
    痛みや腫れなどの症状が出ていない場合
    すぐに抜く必要はありません。

     

     

    親知らずの生え方には個人差があり、
    むし歯や歯周病のリスクも人それぞれです。

    「抜歯が必要かどうか」は、
    皆さまの健康を第一に考え、
    私たち歯科医院が最善の判断をしています。

     

    ご心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

     

     

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