• 5人に1人がかかる!?エナメル質形成不全

    2022.09.02

     

    こんにちは。院長の小島です。

    秋はお月見シーズン!
    9月は1年で最も美しいと言われる、
    「中秋の名月」も空に昇ります。

    月を眺めながらお団子をいただくというのも、
    なかなか風情がありますよね。

    さて、夜空に輝く月は美しいものですが、
    歯も白く輝いていると
    口もとが美しく見えませんか?

    歯が白く見えるのは、
    エナメル質という組織があるからです。

    しかし、このエナメル質が
    正常に形成されない事があります。

     

     

    ◆エナメル質の役割

    歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
    3つの層からできています。

    そのうちエナメル質は
    人間の体の中で最も硬い組織
    です。

    歯の一番外側にあり、
    熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
    敏感な象牙質に触れないように
    刺激やむし歯から歯を守っています。

    歯に白い輝きを生み出しているのも、
    このエナメル質のおかげです。

     

     

     

     

    ◆そんなエナメル質が「もろく」なる?

    ところが、大事なエナメル質が不完全な状態で
    歯が生えてくることがあります。

    歯の表面に
    ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
    むし歯でもないのに、歯の一部が
    茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
    『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

    また、重度の場合
    歯の表面がデコボコしたり、
    歯を覆うエナメル質が無いため、
    象牙質がむき出しになったりしてしまいます。

     

     

     

    しかも、エナメル質形成不全の症状がある歯は
    見た目の変化だけでなく、
    通常の歯よりもむし歯になりやすい
    という特徴もあります。

    エナメル質形成不全の発症しやすい箇所は
    奥歯(第一大臼歯)と前歯です。

    特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
    むし歯になりやすい
    ため十分注意が必要です。

     

     

     

     

    ◆子どもの5人に1人が発症!?

    日本小児歯科学会が
    7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、
    地域差はあるものの
    およそ5人に1人がエナメル質形成不全
    という結果が出ています。

    エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
    思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

     

    しかも、乳歯の場合、
    もともとエナメル質が薄く、
    むし歯になりやすい
    のですが、
    エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまうと
    あっという間に
    歯の神経まで進行してしまう
    ため、
    より一層注意が必要になります。

    乳幼児検診や学校の歯科検診で
    エナメル質形成不全と
    診断されることもあるかもしれませんが、
    その場合は必ず定期的に歯科に通い
    チェックをしてもらうことが重要です。

    そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
    お子さまの大切な歯を守っていきましょう。

     

     

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