• 歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の役割とは

    2022.07.04

    こんにちは。院長の小島です。
    7月といえば、夏野菜が旬を迎える時期ですね。

     

    夏野菜のなかでも、
    きゅうりは汗をかきやすい夏にぴったり。
    約95%を水分が占めているので、
    食べれば水分補給もできる食材です。

     

    そんなきゅうりの魅力は、
    ポリポリとした歯ごたえ!
    この歯ごたえを感じるためには、
    お口の「ある組織」が深く関わっています。

     

     

    ◆歯ごたえを感じているのはどこ?

     

    歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
    では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?

    歯ぐき?歯の神経?あごの骨?

    実は…
    このなかのどれでもありません。

     

    歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という
    歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。

     

     

     

    ◆0.3mmにある大切な役割

     

    歯根膜の厚さは、なんと
    たったの0.3mmほどしかありません。

     

    とても薄い歯根膜ですが、
    実は大切な役割があります。
    それが「クッション」と「センサー」の役割です。

     

    食べものを噛むとき、
    歯にはとても強い力がかかっています。

    歯根膜はその力をクッションのように
    吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
    かたいものをガリッと噛んでしまっても
    歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!

     

     

    また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、
    噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった
    微妙な刺激は、歯根膜が脳に伝えています。
    そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じられるのです。

     

     

    他にも、食品のかたさに応じて
    噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。

     

    きゅうりのポリポリとした食感や
    天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも
    歯根膜があるおかげなのです。

     

     

     

    ◆歯根膜は一度失うと戻らない!

     

    歯根膜は歯が抜けると
    一緒にとれてしまいます。

     

    たとえ、入れ歯やインプラントで
    抜けた歯を補ったとしても、
    歯根膜が元に戻ることはありません。

     

     

    つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、
    ごはんを食べたときの食感も
    一緒に失われてしまう
    のです。

     

     

    そんな歯根膜を失わないために、
    まずは自分自身の歯を守る必要があります。

     

    「むし歯」や「歯周病」にならないために、
    定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けて
    きれいなお口を維持しましょう!

     

     

     

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    2022.06.17

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