全3ページの目次

① ちょっとした心がけでできる！お子様の普段の食生活と歯磨き
② 定期検診とフッ素、予防歯科について（現在のページ）
③ 虫歯の治療と歯科トレーニング

② 定期検診とフッ素、予防歯科について

お子様に虫歯が無くても歯医者さんに連れて行くべきでしょうか？答えは Yes です。理由はいくつかあります。

まず一番は、歯医者さんに慣れて欲しいから！です。
デンタルミラーやピンセットといった見慣れない道具や、明るいライト、動く椅子など、なかなか普段の生活で見ることのないものだらけだと思います。
歯科医院は、歯をメンテナンスするために欠かせない一生の付き合いになる場所です。初めての歯医者さんが痛くて怖い場所にならないように、まずは歯医者さんという場所に慣れ親しんでもらえたらいいなと思います。

二つ目の理由として、大人の歯に比べ子供の歯は、一度虫歯に感染すると進行が早いうえ、痛みを感じにくい、ということです。どうせ生えかわると思い放っておくと、すぐに神経まで感染が進んでしまったり、隣の歯にも虫歯が広がったりしてしまいます。
そうすると、大人の歯の成長がうまくいかず、色や形が不完全な大人の歯が生えてきたり、歯並びにも大きな影響を与えてしまいます。

お子様の歯を虫歯から守るためには、ママさんパパさんのサポートが必要不可欠です。
気づいた時にはもう遅かったというケースにならないように、年に数回、虫歯がなくても歯医者さんでチェックしてもらいましょう。

お子様の定期検診では、虫歯のチェックはもちろん、歯の生え代わりの状況や汚れ(プラーク)の程度、ブラッシング指導、歯のクリーニング、フッ素塗布、場合によりレントゲン撮影やシーラントを行います。

フッ素は、歯質を強化してくれる他、プラークに含まれる虫歯菌の活動を弱めてくれ、継続して使用することでさらに高い効果が期待できます。
フッ素は弱い乳歯や、生え代わったばかりの永久歯を強くしてくれる頼もしい存在です。
フッ素配合の歯磨きペーストを使ったり、歯医者さんでフッ素塗布してもらったりしながら、虫歯になりにくい強い歯にしていきましょう。

シーラントとは

生えてきたばかりの奥歯は背が低く、歯ブラシが届きにくい上、歯の溝の形も深く複雑で汚れが溜まりやすいため虫歯になりやすいです。
シーラントとは、虫歯になりやすい溝の部分を白いプラスチックで埋めるむし歯予防法です。シーラントには、フッ素成分も含まれています。
永久歯が生えてきたタイミングで、シーラントの処置をすることで、より効果的に虫歯予防を行えます。
ただし、シーラントの効果は永久ではないので、定期的にやり直しが必要になります。