こんにちは。豊明市にある、二村台交差点歯科の院長の小島です。
12月になり、寒さが日ごとに増すとともに、
街はクリスマス一色で、イルミネーションに彩られる季節となりましたね。

クリスマスや年末が近づくこの季節、
親しい方と特別なお料理やケーキを食べる方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そういった楽しい時間を過ごした後は、
ついつい食後のお口のケアがおろそかになりがちです。

しかし、
「ちょっと位いいや」という油断は禁物です!

この、少しの気の緩みから始まる「小さな虫歯」が
お口崩壊への第一歩となってしまうかもしれません。

お口崩壊のはじまりは「小さな虫歯」から

「虫歯になったら削って治せば大丈夫」と考えがちですが、
歯は再生しないので、
虫歯を取り除いたあと、プラスチックや金属などの「人工物」で
削った部分を補っていきます。

詰め物が入り、治療が一旦完了すると、
見た目もきれいで、歯の痛みなども無くなるため、
「これで元通りに完治した!」
と思われることでしょう。

しかし、
どんなに詰め物を丁寧に作っても、
人工物である以上、
時間の経過とともに少しずつ劣化していきます。

さらに、
一度虫歯になったことがある部位は、
「ケアが行き届きにくいところ」なので、
詰め物がある部分は、再び虫歯になるリスクが高く、
実際に5~7年おきで再治療が必要になると
言われています。

治療のたびに歯を削ることで、
やがて「詰め物」が「被せ物」に変わり、
さらには歯の神経を失い、
最終的には歯そのものを失う「負のサイクル」に
陥ってしまうのです。

始まりは小さな虫歯だとしても、
虫歯を繰り返す負のサイクルに一度嵌ってしまうと、
そこから抜け出すためには相当のエネルギーが必要です。

1本の歯が引き起こす お口の崩壊ドミノ

「28本あるうちの1本ぐらいなら
抜けても問題無いのでは?」
と思われるかもしれません。

確かに歯を失った直後は、
噛みにくさや違和感を覚えるものの、
時間が経つとある程度それにも慣れて、
やがてその歯が無くなったことも
忘れてしまいます。

しかし、
この時点ですでに、
お口の崩壊ドミノは始まっています。

例えば、奥歯が1本無くなった場合、
食べ物を噛み砕く能力は
無くなる前の半分程に減少すると言われています。

自分では今まで通り噛めているように感じていても、
実際には抜けた歯の周囲にある「他の歯」に
その負担がかかっているに過ぎません。

これは「3本あった家の柱が2本になる」のと同じで、
ここから1本、さらに1本と
次々に柱がダメになっていく様子は
容易に想像できるでしょう。

そして、この状況は抜けた歯の周囲に留まらず、
その隣の歯、さらには
反対側の歯にまでドミノ式に広がり、
最後は「歯がボロボロで噛めない」
という状況に至ってしまいます。

歯を守る3つのステップは
「予防」「治療」「メンテナンス」

悪くなってから治すという負のサイクル、
さらにそれに続くお口の崩壊ドミノを
回避する最良の方法は、ずばり、
むし歯・歯周病を未然に防ぐことです。

もしも、
虫歯や歯周病になってしまった場合でも、
早期に発見し、速やかに治療を行うことで
歯へのダメージを最小限に抑えることができます。

この2つを叶える唯一の方法が、
歯科医院での定期的なメンテナンスです。

大切な歯を負の連鎖から守りたい方も、
今すぐ負の連鎖から抜け出したい方も、
定期メンテナンスに足を運んでくださいね!